<詳しい2冊目>として
4教授による共著の憲法基本書、その1冊目。 憲法総論から人権各論までを、その所掌範囲としている。本書は良くも悪くも「詳細」である。 諸々の憲法概念にはじまり、人権の沿革や基本的性質までについて、 学説が別れている点については個々について詳細に検討されている。 それゆえ、法学部学生が憲法の講義や基本書に求める要素は、 ひとます量的にはここに尽きているように思われる。 しかし当然ながら、その詳細さは本書の欠点でもある。 つまり、本書は個々の点について頁を大幅に割いて書いているために、 本書をつぶさに眺めすぎると、かえって周囲の事項との関係を見失い、 ひいては憲法の体系的理解に支障をきたすおそれもある。 また、私の読む限りにおいては、詳細さを追及する反面で、 著者の独自性や自説が控えめになっている箇所も多々あり、 基本書に独自性を求める人には食い足りない印象を与えるかもしれない。 本書はいわば、1冊目の基本書に上乗せして、 <プラス・アルファ>の知識を求める書物と言える。
定番
芦部信喜「憲法」と並んでよく読まれている憲法の基本書です。 前掲書に比べると全体的に詳しく記載されていますが 特に憲法総論と人身の自由が詳しく記載されています。 (人身の自由は通常刑訴法に任せられる内容にまで言及されている) 共著のため、筆者によって文章の体裁に若干差があるので やや読みにくく感じる読者もいるかもしれません。
有斐閣
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